第五回「シリコンバレーのお天気について」
こんにちは
トーマスワンです。
東京は桜のシーズンになりましたが、シリコンバレーは一足お先に春爛漫となっています。
今回は、シリコンバレーのお天気について説明します。
シリコンバレーが位置するのは、北緯37度。東京よりもやや北になります。
地表に降り注ぐ日光の量はほぼ同じなのですが、東京に比べると、夏は涼しく、冬は暖かいです。
例えば、NOAA(アメリカ海洋大気局)のサイトによると1月の平均最低気温は6度、最高気温は15度です。東京で言うと、11月半ばあるいは4月上旬の陽気です。1月も下旬になれば、桃などの果樹が花を咲かせます。
一方、夏はどうかというと、7月および8月の平均最低気温が15度、最高気温は25度です。猛暑の東京都は違って、10度くらい涼しいです。
日本からシリコンバレーに出張する際は、真冬でもダウンのコートは不要です。真夏でも日夜の寒暖差があるため、長袖の上着があった方が良いです。
もう一つ、特徴的なことは、湿度が低いことです。東京では6月半ばから9月半ばくらいまではジメジメした蒸し暑い天気になりますが、シリコンバレーにはそのような蒸し暑い夏はありません。夏の間中日本の5月のようなさわやかな天気が続きます。冬場以外は雨は少ないため、ほぼ年間を通じて青空が期待できます。サイクリングやジョギングを年中快適に楽しめます。
ケッペンの気候区分によると、シリコンバレーは「地中海性気候」に相当します。
この気候は、冬期に雨が降りやすく、夏期は雨はほとんど降りません。果樹を栽培するには適した気候で、シリコンバレー一帯は以前は一面の果樹園だったそうです。今でも、郊外には果樹園が数多く残っていて、土曜日に開催されるファーマーズマーケットには、実に色とりどりの野菜や果物が並びます。
このように書くと、あたかもシリコンバレーの天気が素晴らしいかのような印象を与えますが、事実私は素晴らしと思います。アメリカの各地からこの地に引っ越して来た私の同僚は口々に天気が素晴らしいと言います。中には、シリコンバレーの住宅費には素晴らしい天気も含まれているから高いのだ、と説明する人もいるくらいです。
さて、次回はこの素晴らしい天気の代償?としての住宅費について説明しましょう。
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