2021.08.24

第九回「勤怠から見える台湾と日本それぞれの国民性」

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1年の延期期間を経て、7月23日の開会式から始まりましたオリンピック TOKYO 2020!


そして8月24日からはパラリンピックも始まりました。
当社の東京丸の内のビルから、昨日偶然ですがビルからブルーインパルスの飛行も見ることができました。



..ということで、前回に引き続き、APPS PASS BLOGも海外の働き方のご紹介です!

このオリンピック期間中は中国・台湾・香港の方にご登場いただき、勤怠や打刻のお話を伺っています。

前回は中国上海のチンさんのコラム「中国から日本へ転職した私から見た日本企業と中国企業の勤怠や打刻の違い」をご紹介しましたが、今回は台湾の洪さんからのご紹介です!
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初めまして!台湾出身のライターの洪です。来日6年目を迎えました。

以前台湾にいた時は制作会社やメディア代理店に勤めていました。

日本に来てからは色んな仕事をしていて、台湾とは違う日本の職場文化を経験し、初めて「カルチャーショック」を受けました。

今回は台湾と日本で働いた経験のなかで実感した差についてご紹介します。

台北の朝の出勤風景

「遅刻」は大したことではない
台湾人のおおらかな国民性は出社時間で見える

日本に来る前、日本人の印象で一番の印象的なのは「真面目」な国民性——真面目で何事にも真剣に取り組んで、完璧を追求することでした。来日後、その「真面目さ」は皆さんの「遅刻」に対する厳しさから感じています。

日本語学校に通っていた時、同じアルバイトをしている台湾人の子が2回遅刻して、そのせいでクビになったことがありました。

当時は2回の遅刻だけでクビになったことにショックを受けました。
また、建築設計事務所で働いていた時には、出勤時間は10:00なのに、9:45までに打刻して席につくことがルールとして厳しく規定されていました。

この2つの経験で、日本人の遅刻や仕事の時間に対する厳しさを実感しました。

台湾のメディア代理店で働いていた時に、出勤時間は9:30でしたが、9:30になってもオフィスはまだガラガラでした。会社に来ている人は半分もいないという光景も珍しくありませんでした。打刻してから朝ごはんを買いに行って、それから戻って仕事を始める人もいました。

もちろん、台湾にも勤怠を厳しく管理する会社もあります。

でも多くの場合は、「遅刻しない」ことより、仕事をちゃんと完成させて結果を出すことを重視しているのだと思います。あるいは、ただ単に台湾人の「ゆるくて、おおらかな」国民性が原因かもしれません。

会社や上司にもよりますが、「遅刻」でクビになったり、厳しく叱られたりするのをみたことはほとんどなかったです。

ちなみに、台湾の経験では、遅刻する場合は有給や休みを取ってカバーすることが多いようです。

台湾人が通勤でよく使う地下鉄

台湾の職場や勤怠の変化

実は昔、台湾では打刻や社員の稼働時間制限はあまり厳しくなかったようです。

ただ、過労の問題によって、政府は従業員の働く時間に対して厳しくなり、特に社員の稼働時間を記録することが強制され、打刻が重要になってきました。過労や残業に対する対策も色々工夫していたようです。

現在、多くの会社は明確な出勤や退勤時間があります。

一方で、絶対的な出勤や退勤時間はない「責任制」の会社もまだあります。

打刻はあくまで稼働時間を記録するためだけです。

早く出勤したら早く退勤し、遅めに仕事を始める場合は遅めに帰宅するという不文律になっています。

台湾でよく使われている打刻方法:ICカードとタイムレコーダー

台湾で仕事していた時、社員証と打刻とセキュリティーカードの3つの機能があるカードを使用することが一番多かったです。小さい会社にいた時は「タイムレコーダー」も使いました。

ICカードの場合、システム費用が高いので、小さい会社や事業が始まったばかりのスタートアップはタイムレコーダーを使用することが多いらしいです。そのほか、指紋認識で打刻する会社もあります。

一方、日本で経験した一番便利な打刻方法はオンラインの打刻です。場所に縛られず、ネットが繋がれば、いつでも打刻できます。

もちろん、アプリでも顔認証で打刻できます。朝打刻のために並ぶ時間もなくなったし、大分楽になったそうです!

ICカードで打刻

勤怠に関して台湾も日本も時代に合わせて柔軟に変化していると感じている

台湾と日本で仕事をしていて、職場文化はやはり所々違いがありますが、使うツールに関しては大きな違いはない気がします。

台湾も日本も時代に合わせて、勤怠や職場の環境作りが柔軟に変化していると感じています。

これからまた新たな技術で、会社にも従業員にも優しい職場環境が作られるのが楽しみです。

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